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代償分割を使った事業承継対策 |
2007/04/21(土) |
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製造業を営むA社長(67歳)には
事業承継を予定している長男35歳
と結婚した長女(39歳)の2人の子供がいる
妻とはずいぶん前に離婚されていたため
男手ひとつで2人の子供を育てた
その中で長女が母親かわりに一家を切り盛りしてくれたのをA社長はいまも感謝している
一方A社長と長男が営む会社のほうは
昨今の鉄鋼関係の特需もあり売り上げが好調である
しかし
その一方、急激な仕事量の増加に会社全体が疲弊していた。
A社長が会社で倒れたのはそんな矢先のことであった。
過労からくる部分が大きかったと思われるのだが
病院に運ばれてわずか数時間で他界されたのはほんとうに悔やまれる死であった。
A社長の財産は、主に自宅(評価一億円)
と自社株一億円であった
長男夫婦と同居していて
長男の妻が約10年間A社長の身の回りの世話をしてきた
生前A社長は同居していることと会社の円滑な事業承継を考えると
自宅と自社株を長男に渡したいと考えていた
しかしかつて長女がA社長一家の母親的存在でいてくれたことも大変感謝していて
長女にも財産わけをしたいと思っていた
そこで生前に早い段階から、A社長は保険のコンサルタントに相談をしていた
そしてそのすすめもあって
A社長=契約者・被保険者
長男=保険金受取人
の終身保険保険(保険金額1億円)
に加入していたのだがこれが大変
に役立った
長男が自宅及び自社株を相続してさらに
保険金を受け取ったのだが
かわりに代償分割として受け取った保険金の大半
長女に渡したからだ。
長女は、多額の現金を相続できたことで
納得し法的にも長女は遺留分以上の財産を
もらったことになった。
長男もこつこつと貯めてきた貯金と受け取った
保険金の一部で相続税を現金で一括納付することができた。
そして円滑な事業承継の甲斐あってか
A社長の急死にもかかわらず
会社は成長路線を続けている |
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