|
|
|
質問力があれば優れた人から情報が引き出せる |
2005/09/25(日) |
|
|
|
普通私たちは問いより答えのほうに注目しがちである。
しかし、おもしろい答、正しい答ができるかどうかは、専門的な知識や経験、言語能力などの差によって違ってくる。
要するにその人の総合的な実力にかかわっているわけである。
知識も経験も薄っぺらな人間なら答えも薄っぺらになるわけで、これはいたしかたない。
急に変えようといっても無理である。
しかし、質問は事情が違う。
自分がたとえ素人でも質問の仕方によってすぐれた人からおもしろい話を聞きだすことができる。
頭の中で少しでも質問を工夫するだけで現実は変わってくるのだ。
普通の人は話の場つなぎになんとなく質問を発してしまう。
沈黙がおとずれた時、とっさに何かを聞かなくてはいけないという切迫感から、その場つなぎで質問をしてしまう。
それが普通の人の質問力である。
聞かれたほうもそれほどおもしろい質問ではないが、誠実に答えようとする。
だが、くだらない質問が続いていくうちに、もういいかげん答えるのが嫌になってくるだろう。
これは大変な損失である。
おもしろい話をいっぱいもっている優れた人を前にして、話を聞きだすチャンスをみすみすのがしていることになる。
人間が成長していくためには、自分よりすぐれた人と対話するのが一番早い。
たとえばテニスをやっているとしたらテニス上達のこつは自分よりうまい人と打つことだ。
上手な人はテニスに必要なテンポをもっている。
いっしょに打っているとそのタイミングがつかめてくる。
また上手な人は、自分より下手な相手には無茶にうってはこない。
徐々に速い球に慣れさせていく。
だからその人と打っているだけで、かなりうまくなった感じがするのだ。
コミニケーションも同じである。
対話が上手な人は下手な人にさまざまな助け舟をだしている。
うまい人の話を聞くと、相手に問いを発している場合が多い。
「で、このときの気持ちはどうだったの?」
「具体的にいうとどうだったの?」
と上手に聞くので、対話がうまくいっているように見えるが、それは聞くほうがうまいからである。
質問力に関してまず大切なのは、聞き方がうまければ、自分に実力がなくてもおもしろい人のおもしろい話が聞きだせるということだ。
質問がおもしろければ、人はどうしてもおしえたくなってしまう。
「質問力」より抜粋 |
|
|
|
file missing
file missing |
|
|
|
|
|
|