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行動力と結果について 2005/10/09(日)
メキシコ テイオテイワカン
「行動力は大切ですよ」「学んだことを行動に移しなさい」これはどんな成功法則にも書いている事ですよね。

さて、あなたに質問します。

これまでに「これはすごいアイデアだ!」「こんなモノ作ったら売れるんじゃないかなぁ?」というようなアイデアを思いついたことってありませんか?

もしくは海外に旅行して「これは便利!日本でこんな商品を販売したら、きっと売れるだろうな」なんていう発見をしたことは?

おそらくこのレポートを読んでいる人のほとんどが「ある」と答えたのではないでしょうか。

では、もう一つ質問しましょう。

そうして思いついたアイデアを、実現するために行動しましたか?

この質問に対しては、答えが以下のように分かれる ことでしょう。

1.まったく何もしなかった。

2.周りの人に思いついたアイデアについて話しただけで、実際には行動しなかった。

3.一応、そのアイデアを実現するために、市場調査をしたけど、それだけで実際には行動しなかった。

4.実際に行動したけど、上手くいかないからすぐに諦めた。

5.行動し、実現した。

おそらくこのレポート読者の50%は1の回答。そして30%が2の回答。10%が3の回答をし、9%が2の回答に当てはまるのではないでしょうか。

そして、5にいたっては1%の回答があれば、すごいことだと思います。

おそらくレポート読者のほとんどの人は、冒頭に述べた「行動力」について理解していると思います。しかし、実際には上記の質問に対し、自信を持って5の回答を述べる人がほとんどいない。

どうしてでしょうか?

本氣で思わなかった。自分にはできない(無理)と思った。勇氣がない。面倒くさい。アイデアを考えただけで満足。

大まかに言って、こんな理由ですかね?

そしてこんなことを言ってしまう。他の誰かが実際にそのアイデアを形にして成功した時に、「俺(私)も、同じ事を考えたことがある」「あっ、やっぱりな。上手くいくと思ったんだよ。」

そして現実には、実行した人としなかった人の名声や金銭面で、10倍、100倍、1000倍、10000倍の差がついてしまっている。

そして、心の中でこう叫ぶことでしょう。「あの時、俺(私)がやっておけばよかった」

行動に移すには、勇氣が必要です。その勇氣を持つには、自信を持たなければなりません。その自信は、あなたが自分自身を信じてあげることで育まれます。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)で有名なカーネルサンダース(そうです白髭で、白のスーツを着たあのオッチャン)は、何歳でKFCを起業したかご存知ですか?

なんと、65歳の時です。65歳になってはじめて国からソーシャルセキュリティー(いわゆる年金)の小切手を受け取ります。その額がたったの99ドル。この時彼は事業をはじめようと決意したのです。

さて、65歳のカーネルサンダース。彼は潤沢な資金や人脈、学問といったものを持っていたでしょうか?

彼はそうしたものは何も持っていませんでした。持っていたのは、誰もがおいしいと思うフライドチキンのレシピだけです。それからもう一つ、ありました。彼が99ドルの小切手を受け取ったときに、誓った意志と事業への情熱!そして、その情熱を実現するための行動力です。

彼は、その後、フライドチキンの店を自分でオープンしようというのではなく、フライドチキンのレシピを無料で人に与え、その代わり、そのフライドチキンの販売によって得られる利益の配分をもらおうと考えたのです。

この彼の考えに、人は「それはいい!無料でこんなにおいしいチキンのレシピを教えてもらって、儲かったらその利益の一部を分ければいいのか。リスクはないよな」なんて言って、たくさんの人がカーネルのアイデアに、直ぐに同調したと思いますか?

実際は、その逆です。カーネルが人にこうした話を持っていくと「何だお前。白いスーツなんか着て、何を提案するのかと思ったら、ただのフライドチキンのレシピかよ。そんなことだったら、俺のカミさんからレシピをもらって、自分で店をオープンするよ」と言って、取りあってくれなかったそうです。

結局、彼はこの提案をいったい何人の人にしたと思いますか?

質問を変えましょう。あなただったら、何人の人からこの提案を断られても、辛抱して提案し続けますか?

カーネルサンダースのこの提案は、1009人に断られたそうです。

そして、1010人目ではじめて、この提案を受け入れた人に出会ったのです。

カーネルサンダースは、フライドチキンのレシピを持っていただけラッキーだよ。俺(私)と違う?

考えても見てください。1009人の人が、そのチキンのレシピを認めなかったのですよ。

あなたが思いついたアイデアがあったとします。そのアイデアを、知人、友人の人、10人に話してみて、誰もが「そんなのダメだね」なんて言われたら、あなたはどうしますか?

カーネルサンダースは、自分を信じて、事業への情熱を持ち、行動し続けたのです。

事業と人生にあるのは結果だけ
あなたは、「失敗」と思ったことがありますか?例えば試験を受けて、不合格だった。だから試験に失敗した。事業で、新たなマーケティング施策を試したけど、上手くいかなかったから、あの施策は失敗だった。

テレビなどで、事業に失敗して夜逃げをするストーリーを見て、かわいそうに事業に失敗すると怖いな。なんて思ったりしていませんか?

また、友人の中に「俺の半生は、失敗だからけの人生だった」なんて感傷的に語る変な人はいませんか?

一つ、あなたに素晴らしいことを教えますね。少ない人生、事業経験ではあるけれども、自分なりに学んだこと。学校の試験、仕事、事業、恋愛を通して、今の自分を見つめなおして発見したこと。

それは、すべての事において、特に事業、人生において「失敗」はないということです。

あるのは「結果」だけだということ。試験で不合格になったこと。それはその時点での単なる結果でしかありません。でも、第一志望ではなくても、他の学校に受かったのなら、それは、その第二志望の学校に行くことになったという結果です。

この場合、第一志望の学校の試験に合格できなかったことを失敗と思ってはいけません。また、合格できなかった第一志望の学校を、「よい学校」と思ってもいけません。

むしろ受かった第二志望の学校を、自分を受け入れてくれた「よい学校」と思うことです。もし、第一志望の学校に不合格になったことが、失敗なら、その後のあなたの人生は悲惨です。でも、実際は第二志望の学校に行って、本当に氣心の知れた友人に出会えたり、その学校生活で楽しい経験をしたりするものなのです。

この不合格という結果は、あなたに「もう少し勉強が必要だった」とか「試験問題に出たところの知識をもう少し強化する必要がある」ということを知らせる。つまりあなたに氣づかせる指標であったのです。

結果は氣づきをもたらす指標です。結果を受けて、考える機会を持ち、次のステップへと進む。ただ、それだけなのです。

だから何も恐れる必要はありません。事業、恋愛、人生、すべてにおいて失敗はないのだから。
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