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人間関係の構築能力・修復能力の話 2006/08/22(火)
鮒谷さんの文章です

■「ビジネスの成否は
 人間関係の構築能力・修復能力で8割〜9割がた決まる」

 わたしは、そう考えています。

 極論に聞こえるかもしれませんが、現に大きく成功している
 多くの人がこのようにおっしゃいます。

 となれば、わたしたちはもっとコミュニケーションについて
 学ばなければならないのでしょう。



■なかでも注意したいのは、

 「コミュニケーションの食い違い」

 これは結果としてムダな時間とコストを膨大に発生させる
 最たるものといっていいとおもいます。



■コミュニケーション上の問題は、つねに管理を怠らなければ
 本来は頻繁に大きな問題には発展しないことではあります。

 万一、お客様やビジネスパートナーとトラブルになってしまった
 としても、事前事後のフォローさえしっかりやれば解決するのに
 それほど手間はかからないはずです。

 しかし逆に、最初の品質管理をいい加減にやって

 「あとでなにかあれば対処しよう」

 という心構えでいると、いざ、その「なにか」があったとき、
 前者にくらべ、結果として数倍〜数十倍以上にも及ぶ
 コストが発生します。

 ※単に金銭的なことだけではなく、時間もコストです。



■クレームは「コミュニケーションの食い違い」によって
 起きるケースも大きな割合を占めると思われますが、

 その対応策としては、

 まずは何よりクレームが起こらないように常に注意を
 払うこと。

 それでも不幸にも一度火がついてしまったら、最小限で
 消火することが基本です。



■自社においてクレーム率が高いということは、
 クレームを言う側に問題があるのではなく、

 クレームされる側に問題がある可能性を考慮しなければ
 ならないこともあるのでしょう。



■「相手は、小さなお客だから」とか、
 「このお客さまは、分かっていらっしゃらない」とか、
 「先方の理解力に問題がある」とか、

 いろんな理由をつけて該当の顧客を「切り捨て」れば、
 それは一時的には楽でしょう。

 けれども、そのツケはあとからボディブローのように
 効いてきます。

 

■新規顧客の獲得より、すでにお付き合いのあるお客さまと
 友好的な関係を維持・発展させていることのほうがはるかに
 有利なことは誰でも分かっているはずのことですし、

 それができなければ店を畳んだほうがいい、とまで
 おっしゃる方もいます。



■もしお客様やビジネスパートナーからお叱りを
 いただいたときには、

 直後にメール1通、電話1本するにおいても、
 徹底的にシミュレーションして、考えて、

【 相手の感情を慮(おもんぱか)って 】、

 その上で対応するもの。

 クレームの初期消火のチャンスは一回しかない場合が
 ほとんどなのですから。



■「思慮のない」不用意な1通のメール、1本の電話で、

 長年にわたって一つ一つ、睡眠時間を削って生み出し、
 投下してきた時間も、少なからぬコストも、
 気遣い、心遣い、精神力も注入して築き上げてきた人間関係をも、

 木っ端微塵に吹き飛ばしてしまうことだってあります。



■それでもあえてクレームをくださる方は、よほど
 こちらのことを思ってくださっている方です。

 普通は何も言わず、知らないうちに怒りと共に離れていく
 だけですから。

 ただ去っていくのみならず、当方のあずかり知らぬところで
 ウワサをばらまかられる例もあると聞いています。



■人間関係は、築くのは難しく、時間がかかり、
 破壊するのは一瞬できるもの。

 人間関係を築くために死ぬほど努力された経験のある方なら、
 その関係を壊されることがいかに痛みを伴うことかご理解
 いただけるとおもいます。
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