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勝てるフィールドに時間資源を叩き込む 2008/07/01(火)
鮒谷さんの文章です

■いままで約5年間(1750日以上)、一日も休まずに
 このメールマガジンを配信してきました。

 その間に数多くの経営者や、優秀なビジネスパーソンに
 お会いする機会に恵まれましたが、

 彼ら彼女らに共通する最大公約数的な特性はなにか、

 をこの一ヶ月ほど、ずっと考え続けておりました。
 


■そのなかで、継続して成功を収めている人たちについての
 いくつかの特性を見いだすことができたのですが、

 今日はその一つをご紹介したいとおもいます。


 その特性とは、
 

 【 勝てるフィールドに時間資源を叩き込み、
 
      知名度を高め、圧倒的に高い参入障壁を設けること 】
 

 でした。



■どういうことかというと、


 「強力な他者が存在せず」

 「自分が将来にわたって、大量の時間をそこに投入してもいい」


 と思えるフィールドを選定する。

 

■そのようにして、

 いったん、戦う場所を決めたら、その土俵にすべての時間を
 注ぎ込むことで、

 当該ジャンルにおける知名度を高め、圧倒的に高い参入障壁を
 設けている人がすごく多かったのです。



■それが会社経営者や個人事業主であれば、高い利益(率)を
 もたらし、
 
 会社におつとめの方であってでも、業界や社内で高い評価を
 得ることにつながっているのです。



■逆に、いろんなことを中途半端に手出しすることで、
 その会社(あるいは個人)が何をやっている人かの
 認知が分散し、

 結果として、それぞれのジャンルにおいての知名度も高まらず、
 参入障壁も築けない、という反対事例もたくさんあるように
 おもいました。


 
■その悪循環にはまると

 差別化できず、利益もあがらず、評価もされず、
 努力に見合った成果をあげられなくなるものです。



■経営者であれ、自営業の方であれ、
 会社におつとめのビジネスパーソンであれ、

 どの分野に参入するかを決め、全ての時間を投入することで
 最初の小さな知名度と利益を挙げられるまで頑張るべき。


 その継続した努力が、
 やがては当該ジャンルにおける知名度と圧倒的に大きな
 利益につながっていくのです。



■「なんでもできる○○社(○○さん)」

 よりも

 「長い間、ジャンルを絞って専門性を高めた□□社(□□さん)」

 のほうに発注したくなるのが人情ですよね。



■専門性を高めること(=時間を投資すること)で
 
 「あの会社は(あいつは)△△に強いぞ」
 
 という評判を一度得れば、評判が評判を呼び、
 やがては盤石の基盤をつくりだすことができるように
 なるのです。



■そのときになって、後発が追いかけようと思っても
 
 知名度の上でも、実際に提供できる商品、サービス、知識の
 水準にしても、

 すでに大きな差がついてしまっているから、そこには
 もはや追いかけても、追いつけない圧倒的な参入障壁が
 築かれてしまっているということになります。



■これが成功している会社や個人の大きな特性です。

 投資する時間価値を甘く見積もることなく、


 1、一刻も早く、どのジャンルで戦うかを決め、
 
 2、いちど決めたら、その世界で徹底的に時間を投入して
   専門性を高めること


 が大事です。



■「右往左往」「戦うジャンルの先送り」

 がビジネスにおける最大の敵であることを知るべきでしょう。
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